「ある程度、年数の経っているオールドドメインが欲しいな」「3文字の短いドメインが欲しいな」など、新規で取得しないで中古を手に入れたい場合、バリュードメインでおこなっているドメインオークションが1つの選択肢になります。
今回ドメインオークションで購入したので、注意点とチェック項目をシェアします。
目次
そもそもバリュードメインのオークションとは?
バリュードメインは、お名前.comやスタードメイン・ムームドメインなどと同じように、ドメインの新規取得・更新ができる場所です。
そのサービスの一環として、バリュードメインの会員(無料)同士で、オークション形式で売り買いが出来るのがドメインオークションです。
主な概要は
- バリュードメインのアカウントを取得していれば誰でも売買できる
- 手数料は無料
- やりとりの通貨は、バリュードメイン内で使用する購入可能金額(ポイントのようなもの)
以上です。
ただし、いくつか注意点があります。
バリュードメインのオークションの注意事項
バリュードメインのサポートはなし
あくまでデータ版(試用)なので、バリュードメインがきちんと管理することはないです。売買できるシステムを提供しているだけで、お互いのトラブルは関与しない体になっています。
ドメインの有効期限が切れているドメインが存在する
オークションの終了日時(終了日)より以前に、ドメインの有効期限が切れてしまっいているドメインがあります。
つまりオークションが終わった段階で、ドメインが切れており、復旧猶予期間に入ってしまっています。この猶予期間は必ずしも更新できるというわけではないので、非常にリスクが有ります。入札は避けたほうが無難です。
先行してバリュードメインに入金する必要あり
入札するのは、バリュードメインにその入札額を入金しないといけません。1000円の入札をする場合、まずバリュードメインにクレジットカードや振込などで1000円を入金。その上で、入札を行います。
もし入札できなかった場合は、バリュードメインに1000円分が残り、返金はできません。ドメイン購入やサーバーレンタルなどで消費する必要があります。
最低落札価格・希望落札価格の両方が非公開は高リスク
各オークションごとに設定されている最低落札価格と希望落札価格。
- 最低落札価格 → 出品者がこの価格以上で売りたいと提示している価格。これ以上の価格だと、募集終了時に自動落札。
- 希望落札価格 → いわば即決価格。この価格を入れた場合、その場で自動落札。
ここで重要なのが、自動で落札されることです。
ドメインオークションの仕様で、最低落札額にも希望落札額にも届いていなく、募集が終わった場合、出品者がそ金額で取引するか1度決定のボタンを押さないといけません。
例えば、あなたが3000円で最高金額で入札してオークション終了となっても、売買は終わっておらず、ドメインを売るか否かの選択肢がまだ出品者にあるということです。
確実に購入できないため、明らかに不利な設定になっています。そのため、最低落札価格や希望落札価格が提示しているドメインの購入をオススメします。
最悪の場合、オークション終了し、出品者が放置。ドメインの有効期限が切れる。切れた後に、出品者が落札決定。出品者には入札額を手に入れて、落札者はドメインが使えないものが回ってくる。そんなリスクが有ります。
ドメイン入札前のチェック事項
ドメインには、評価の良いドメインと悪いドメインが存在します。もし評価の悪いドメインを手に入れてしまったら、そのドメインでサイトを運用しても検索に引っかかってこない、メールを送っても迷惑メールに入ってしまう、など利用するのに厳しいこともあります。
今回購入にあたって自分がチェックした内容を記載します。
過去にペナルティを受けたドメイン?
そのドメインがブラックリストに乗っているかどうかチェックします。
aguse.jpで調べたいドメインを入力。
下部にあるブラックリスト判定結果で「safe」なら大丈夫です。
どんなサイトを表示していたか?
過去のどのような内容のサイトを運営していたか、web archiveでチェックをします。
Web Archive にアクセスしてドメインを入力します。
普通のサイトだったのか、リンクを量産するためのサイトだったのか、確認ができます。
ページランクはいくつ?
あまり重要視されてこなくなりましたが、念のためページランクの確認です。
ページランクチェッカーでドメインを入力すると、すぐにランクが出てきます。ランクが高ければラッキー程度で十分だと思います。
ドメインの古さは?
whois情報で確認をします。
ANSI Whois Gatewayのようなwhoisが見られるサイトへ行き、ドメインの所在や作られた日時を確認できます。
ちなみに、こういった具合で、2009年3月2日にドメインが作られたと分かります。
リスクを低減し、安全なドメイン購入を
まだまだ中古ドメインのやりとりはメジャーではありません。システムが構築されておらず、不便なところもあります。
ただ、希望のドメインも取得できるチャンスが有ります。ぜひ、安全なドメイン購入をしてください。