最近人気のスカイスキャナーで航空券を検索すると出てくる「tripsta」。評判も口コミもない正体不明のサイトだが、値段には背に腹は変えられないので航空券購入をしてみた。
その一連の流れとtripstaの落とし穴など評価レビューです。
目次
まずは飛び抜けた爆安っぷり
時期や地域にもよりますが、スカイスキャナーで自分が購入を検討した航空券だと…
tripstaが17万3000円、その他が25万円以上。その差、約8万円。
まさに謎の価格です。この他にも複数路線を変えてみましたが、ほぼ最安値にtripstaがいました。
tripstaの購入までの流れ
まずはチケットの検索。
左サイドに、価格や飛行時間・出発時間などお好みで絞込検索ができるので便利です。
搭乗者情報を記入します。
ここは、パスポート通りの記載が必要。また同チケット(同航空会社)のマイレージを持っていたら入力。他航空会社のマイレージ番号入力はできないので、その人はスルーですね。
ここからがオプション地獄です。
まずはキャンセル保証について。下記の場合にのみ、キャンセル料が発生しないオプションですが、
- ご自身またはご家族の急病
- お客さまご自身または近親の家族に起きた事故またはけが
- お客様自身または近親の家族の死亡
と記載してあります。気をつけるべきは「急病」という文言。詳細を見てみると「深刻な急病による入院 – 事故のけがによる入院 – 旅行者自身または近親の家族の死亡」とあります。規約には「生命の維持、もしくは、痛み・苦痛・障害の緩和のため治療が必須とされる突然の事態」ともあるので、ただの風邪では効力無さそうです。
個人情報の入力。
こっちは航空会社に送るものではなく、ただ単に、サイト上で取り扱いものでしょうか。ちなみに、パスポート番号は入力しません。
引き続きオプションです。
SMSのお知らせは全く不要です。そもそも旅行の日時を忘れるはずがないので。
次のサービスパックは、キャンセルや予定変更時に、航空会社とは別に費用がかかるものを免除するかどうかです。もし、スタンダードサービスパックでキャンセルする場合には、tripstaからの請求と航空会社からの2重請求になります。これは日本の会社でも同じですね。
クレジットカードを選択すると、「サービス料」が加算されます。
クレジットカードの手数料だと思うのですが、総額から2.5%~の加算。ここは思ってもいなかった加算なので、要注意です。
しかも、この記載されている金額ではなく、ユーロ建てでの請求になります。ここがポイントで、通常、カードの海外通貨決済の場合、カード会社の請求で1.5%~2%くらいの為替手数料が取られます。
決済が完了すれば、最後にメールでフライト情報とバウチャーが送られてきます。これですべて完了です。
そもそもtripstaって何?
ユーロ決済だし、サポート内容を見たら英語対応だし、tripstaはなんなの?と思います。このサイトは、イギリスの旅行代理店。でも、このサイトでの日本語表記はブレもなくパーフェクトです。
tripstaのメリット
- 路線によっては安い
- 購入までがシンプルな設計
- キャンセルに対するオプションがある
圧倒的に安い路線があります。値段が最優先なら全然ありです。
tripstaのデメリット
- サポートが英語
- ユーロ建て決済
- クレジットカードの手数料が取られる
クレジットカードの為替差額
総体的に他サイトとくらべて安いかどうかは、判断が必要です。また、ユーロ決済になるため、表示金額と若干異なる請求になります。実際に、購入した時の差額は…
tripstaの表示金額 | JPY182,112 (1,298.89ユーロ) |
カード会社からの請求 | JPY185,509 |
(差額) | 3397円 |
これがカードの為替請求の手数料になります。
キャンセル方法
キャンセルはカスタマーサービスに、電話かメールでの連絡です。しかし英語対応なので要注意。
念のため、Q&Aでは
フライトの予約はキャンセルできますか。
キャンセルについてのお問い合わせ、ご要望がありましたら当社までご連絡ください。予約のキャンセルは航空会社で行われても、返金手続はTripstaで行うことを了承ください。キャンセル料金はかかりますか。
キャンセル料金は、チケットの運賃タイプと各航空会社の規定によって異なります。ただし、特に低料金で提供されている場合はキャンセルできない運賃タイプが多いこともご了承ください。選択したサービスパッケージによっては、当社からもキャンセル手数料をご請求する場合があります。
おわりに
キャンセルをしないからサポートに連絡しない、もろもろ計算してもコストパフォーマンスが良いからお買い得、そのような人にとっては、tripstaは良いと思います。
逆に、旅行会社に頻繁に連絡する、という人には向かないでしょうか。それでしたら、HISやJTBのようが無難です。
個々のニーズや台所事情によって、旅行会社を使い分けるのはいかがでしょうか?
また、航空チケットと合わせて考えたいのがホテルの予約です。
日時が決まっているのなら、最低価格保証のあるサイトで、とりあえず予約すると損はないですよ。他サイトで安くなっても、返金してくれますから。