安ければ安いほどいい、そんな人間の欲求はどこかに潜んでいますよね。
例えば、同じ商品が1000円安ければ、安い店舗で購入してしまうものです。その欲求に答えてくれえる代表的なのは、価格comのようなサービス。
しかし、やっぱり安いものには訳がある。
それを忘れてはいけないと、脂身80%の肉を目の前にして痛感したわけです。
食べ放題の焼肉屋は安かった。でも・・・
ちょっとお得感のあった食べ放題の焼肉屋に行った話です。
よくある上ロース、上カルビ、上ハラミなど時間内なら、いくら注文してもOKというシステムの焼肉屋。最近では導入する店舗も増えてきて、当たり前のサービスになりつつありますね。
ちょっと楽しみにしつつ肉を注文してみると、肉に赤いところがなく、ほぼ白いのが出てきちゃいました。
いやはや、人間の慣れというのは恐ろしいものです。
「肉といえば、赤身と脂身がほどよいバランスのもの」という先入観があり、それ以外の肉は、異物としか思えなくなってしまう。
脂身80%のカルビを目の前にして、痛感した2つのこと。
- 安いには訳がある
- 自分自身(消費者)が勝手に抱いていた期待である
つまり、「安くても良い商品を出してくれるんでしょ」という甘い考えが染み付いてしまっていたのです。
結局は消費者の都合でしかない
極端に突き詰めてしまうと、これは消費者の都合でしかないような気がしてしまいました。
安いものに集まってしまう → 企業も安く提供する → もっと安いを求める → 企業も頑張る・・・
このような消費者の飽くなき欲求に、いくつかの企業は食らいついていく。消費者が主導権を持って。
もちろん企業間の競争というのはビジネスに付きものなので、競争力やブランド力などを駆使して、企業側も努力は必至だとは思いますが・・・
消費者が無理をさせれば、結局は企業も無理が出てくるのは、誰が考えても分かる論理だと思います。
そして、よろしくないのは、消費者が抜けてしまっている1つの考え。
安いを購入しつつ、リスクも購入している。
安いものを求めるのは仕方ないですよね、お金は無限大ではなく、有限なのでライフスタイルに合わせて、お金の使い分けをしているわけです。
安いものを購入しようとした時に、ふと抜けてしまっているのが、リスクも同時に購入していること。
「これは安いけど、おいしくないかもしれない」「これは安いけど、性能は悪いかもしれない」そのようなリスクをはらんだ商品やサービスを購入している、と。
トレードオフ(一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態)は、どこかに必ず存在している。
この考えは、忘れてはいけないのですね。
いいものにはお金を払う(相応の対価)
安いばかりを求めては、自分自身にリスクを背負うばかりです。
もし高くても良い商品だったら、しっかり相応の対価を払う。リスクを購入せずに、満足を購入する。
そのような考え方も、同時に忘れてはいけない、と。
脂身80%の焼肉を目の前にして、気づかせてもらいました。ある意味、この焼肉屋に感謝です。