2・3年前に登場したクラウドファンディングという資金調達サービス。
「クラウドファンディングをやってみよう!」そう思っている人に、ちょっとアドバイスです。クラウドファンディングは決して打ち出の小槌ではありません。
多大な努力が必要ですし、事前にSNSで活動していないと成功率は、グーンと下がります。
実際にクラウドファンディングに掲載した経験をもとに、情報シェアします。
目次
「資金が集まるぞ!」とは思わない
クラウドファンディングをしようかな?集まっているプロジェクトはたくさんあるし!
そんな夢を見ていると正直な話、痛い目にあいますよ(笑。そんな簡単なものではないのです。どんなに良いサービスでも、どんなに魅力のある商品でも、資金は集まりません。
これは、参考にいろんなプロジェクトを見てきて、その経過を1ヶ月・2ヶ月と追ってみて感じたことです。
まず、資金が集まらない!と思っていたほうが気が楽ですね。プロジェクトを始めるときには、みなさんは熱い夢を持っているので冷静な視点がなくなりますので。
他人からお金を集めるのは、恐ろしいほどの努力やリスクが必要だということです。
お金を集めるには人脈・テクニックが必要不可欠
資金を集めるのは、ほぼ70%は人脈です。しかも、SNS(Facebook)での人脈。残りの30%は原稿構成力や見せ方ですね。
SNS(Facebook)で信頼されたひとと繋がっている?
クラウドファンディングで成功するためには、ほぼSNSでの宣伝です。これは間違いありません。SNS以外で、世の中に広めるのは、ほぼ不可能です。
しかもSNSでも、Facebookです。Twitterは匿名性が高く、とてもお金を払おうとまでいきません。よほど面白くて話題になったプロジェクトなら例外ですが。
実名で、友人や知人と知り合っているFacebookのほうが資金提供の確率が高まります。しかし、これもまた資金は集まりません。
まず、膨大な人数と友達になっているかがポイントです。少なくとも100人以上はいないと可能性は少ないだろうと思います。
さらに知り合い程度の友達ではNGです。あなたをよく知っていて、あなたと何回も会っていて、困ったときに積極的に乗ってくれる人です。薄っぺらい友人や知り合いは、ほぼカウントできないに近いです。
つまり今までの人脈があって、Facebookでつながっているのが成功の第一条件です。
「Facebookをやっていないよ」「アカウント登録はしているけど、活動していないよ」という人は、そもそもクラウドファンディングをしても成功する確率は極端に低いです(ほぼゼロに近いです)。
クラウドファンディングの仕組みとして、資金調達の30~50%は知り合いから集めることになります。赤の他人が100%の割合で協力してくれるなんてことは、一切ないのです。
伝えるテクニック・見せるテクニック
クラウドファンディングをやろう!と思っているくらいの人でしたら、熱いココロザシを持っていると思います。そう、30分以上もひとりで語れるくらい(※重要)。
そしてココロザシを原稿に落とし込んで伝える必要があります。この原稿作りは当然自分自身です。サービス提供者が行ってくれるわけではありません。
文章を書くだけでは完全NG。その文章を、人の心を揺さぶるほどに仕上げないといけません。商品説明をつらつら書くのではなく、夢やビジョンを熱意として書き込む。
しかも文章の流れを良くして、段落を区切って読みやすく。
例えばブログで長文を書いて、テンポが良くて、起承転結ができていて、話題にしたいくらいSNSで広がっていくくらいのコピーライティングができるかどうかです。
さらに書けば、リアリティのある写真も必要です。実際に活動や制作をおこなっている現場などを事細かく、写真として撮っておく必要もあります。最近では、動画を撮影してメッセージとして発信するのも見かけますね。
この段階で「あぁー、それは恥ずかしいな」と思われたのなら、これもまた資金は集まらないです。
成功率を高めるための、スタート前の条件
プロジェクトがどんなに優れていても、クラウドファンディングは成功はしません。これは断言できます。
大切なのは、Facebookで信頼関係のある人と大勢繋がっているかどうか、コピーや写真など原稿を仕上げる編集能力があるか、この2点です。
前者はMUSTですね。絶対条件です。
後者は最悪の場合、ライターや編集者に協力してもらって原稿制作すれば、ある程度はかたちになりそうです。ただし、費用は10万以上はかかるので、そもそもクラウドファンディングでお金を集めている段階では非現実的かもしれません。
そのほかにも、値段設定や特典の特別感など考えることは山程あります。
このほとんどを自分自身でおこなわないといけないため、時間は相当使います。友人に宣伝するので、友人関係を悪くする場合もあります。さまざまなリスクが存在するのを、認識しないといけません。
その上で、ようやくスタートラインに立てたわけです。あくまでスタートラインですね。
これほど他人からお金を頂くことは、難しいというわけです。そもそも銀行で借りずに、お金を集めるのですから。
おわりに
あまりクラウドファンディングについての記事がなかったので情報シェアしました。
もしクラウドファンディングをもう一度するかどうか?と聞かれたら、間違いなくNOと言うかもしれません。お金が必要なら、銀行や超低金利の行政の助成金を利用しますね。プロジェクト開始までの時間、募集している時間をロスせずに、早く動けるので。
逆に時間はかかっても、熱意をお金にしたい!という人にはピッタリな仕組みだと思います。
それでは、また!