顧客の獲得方法としてメールマーケティングが流行っていましたが、今でもこぞってメールアドレス獲得に勤しんでいるサイトを数多くみかけます。
本当に効果があるのか、そのメールアドレス獲得がゴールになっているのか、気になってステップメールに登録してみた話です。
ステップメールの登録を促す仕組み
そもそもメールマーケティングとは、不特定多数のWEB対運営者ではなく、メールによって一対一の関係性を築いて親近感を上げていきましょう、というものです(詳しくないので、確証ないですが)。
メールを受け取れば、「その人からの直接的なメール」として誤認して親近感がわく。また、運営者は、名簿と呼ばれているメールアドレスのリストにある人達を見込み客と呼び、刈り取る作業(営業)をかける。
そんな仕組みで、「楽して金儲けましょうぜ!」的なサイトには、必ずと言っていいほどメールアドレス獲得がサイトのゴールになっています。
よく、「無料セミナー!メールで7日間」とか、「メールアドレスに◯万円分のセミナー動画を送ります」とか、そういうメールアドレスを獲得するために促す仕組みです。
登録してみると、約70%は迷惑メールボックスへ直行
どのような仕組みなのかを知るために、いくつかのサイトにメールマーケティングの罠にかかってみました。
すると、どうでしょう。
一番最初に「登録ありがとうございました」のようなメールが到着するはずなのですが、そのほとんど受信トレイには入らずに迷惑メールへ…。
これは肌感覚なのですが、約70%の確率で迷惑メールとして、Gmailやoutlookメールなど主要どころで処理されています。
迷惑メールに入る仕組みは、簡単です。
不特定多数のユーザーが、「この受信したメールは迷惑メール」として迷惑メール承認ボタンを押しているからです。
つまり裏を返せば、サイトでメールアドレスを登録したけれども、「こりゃ迷惑メールみたいなものだ」と思って、迷惑メールに認定しまくった結果というわけです。(もちろん、メルマガスタンド内の同IPで悪さをする運営者がいたら、その影響もあるかもしれません)
ここで、ふと思うのは、ゴールがゴールになっていないということです。
結局はメールを受信していない人が多いのでは!?
周りの友人と話していて感じるのは、一般的なユーザーはそこまでツールを使いこなせないこと。
迷惑メールボックスを確認して「これは迷惑メールではない」と自分自身で処理することは、よほど意識をしていないと乗り越えないハードルです。
大抵の人は、自分で解決できずに「最近楽天メールが入ってこないんだけど…」と詳しい人に聞いて、「迷惑メールのボックスに入っているんじゃないの?見てみたら」というと、ようやく迷惑メールに入るレベルです。
要するに、迷惑メールになっているステップメールは見られていない確率が高いこと。
では、サイトの目的である親近感云々というのは、そもそも成り立っていない気がするのです。メールを受け取っていないですからね。
ただ単純に、運営者がメールアドレスのリストを獲得するだけです。そのリストを活用したとしても、迷惑メール直行になっているのなら、価値はないはずです。
ステップメールはやり方によっては効果があると思います。
しかし、「これをすれば、見込み客を獲得して、あなたも金儲けできますよ」という受け売りだけでは、上手く稼働しなさそうです。
じゃあどうすればいいのか…という回答は残念ながらありません(笑。
小手先ですが、迷惑メールにならないような専用IPアドレスが割り当てのあるスタンドを利用したり、魅力的なメールを配信してユーザーに不要と思われないようにしたり、そのくらいでしょうか。
そもそもメールアドレス獲得をゴールとしなければ、いい話なんですけどね。
おわりに
「見込み客獲得!見込み客獲得!」とは言わずに、通常通りにサイトで想いを綴ったり、ブログで親近感を出したりすれば、ユーザーは反応してくれると思います。特に、実力のある運営者なら。
どこかメールアドレス獲得=成功というような雰囲気が、どのサイトにも漂っていたので。逆に怪しさの印象だけが残るんですよね…。
それでは、また!