エックスサーバーの別サービスとして提供されている「WPXクラウド」。
低料金で高機能の最良サーバーなのですが、唯一の欠点がメールアカウントが使えないこと。普通なら、独自ドメインで設定したメールアドレスを使いたいところなのですが…。
そこで、バリュードメインのダイナミックDNSを利用して、メールは別サーバー(レンタルサーバー)につなげたので、その方法をシェアします。
目次
準備は3項目
WPXクラウドでメールアドレスを利用するには、ドメイン会社がダイナミックDNSが利用できないといけません。
今回はバリュードメインをベースに、それぞれ準備するものを紹介します。
(1)WPXの契約+サーバーIPの確認
まずはWPXクラウドの契約を進めるのが第一です。
14日間は無料利用ができるので、試しで契約するのもいいかもしれません。
そして、格納されたサーバーのIPを調べます。
WPXクラウドの管理画面から「サーバー情報」→「サーバー基本情報」を開くと、IP情報が見えてきます。
IPは数字の羅列ですが、これを後ほど使用します。
(2)メールサーバーの契約+サーバーIPの確認
メールを受信するためのサーバーを契約します。
年間1000円のみでメールサーバーを借りられる「さくらメールサーバー」がお手頃ではないでしょうか。
もちろん、メールアドレスを作れる他レンタルサーバーを借りていたら、そこを流用するのも問題ありません。
肝心なのは、メールサーバーとして利用するサーバーのIPを確認することです。方法は上記と同じように、どこかしらにサーバーIPが表記されているはずです。
例えば、ファイヤーバードでしたら「サーバー情報」の中に記載があります。
(3)バリュードメインにてドメイン管理
バリュードメインのダイナミックDNSを利用するために、利用したいドメインをバリュードメイン管理にする必要があります。
もちろん、ムームードメインなどダイナミックDNSが利用できるところでも問題ありません。
今回は、バリュードメインで説明を進めていきます。
バリュードメインで、メールを利用する設定方法
バリュードメインの管理画面(コントロールパネル)から、ドメイン一覧が見られると思いますが、今回利用するのは◯のついた3箇所です。
1.DNSの変更
まずはDNSを変更していきます。
前述で用意していた、WPX(WEBサーバー)のIPアドレスとメールサーバーのIPアドレスを下記のようにしたなら、
WEBサーバーのIPアドレス: AAA.AAA.AAA.AAA
メールサーバーのIPアドレス: ZZZ.ZZZ.ZZZ.ZZZ
設定フィールドに入れるのは、
a @ AAA.AAA.AAA.AAA
a www AAA.AAA.AAA.AAA
a mail ZZZ.ZZZ.ZZZ.ZZZ
mx mail 10
になります。
2.ネームサーバーの切り替え
次はネームサーバーの切り替えです。
ダイナミックDNSを利用するために、ネームサーバーを変更します。方法は簡単。矢印のある「当サービス内のネームサーバーを利用する」をクリックすれば自動的にネームサーバーが入力されます。
保存すればOK。
数時間後に、メールが使えているはず!?
これで設定が終了です。
ネームサーバーが浸透するまで、若干WEBサイトが見られなくなる可能性もありますが、スムーズにすれば影響はないはずです。(実際に試したら、WEBの表示はそのままでロスはありませんでした)
あとは、メールサーバー側でアカウントを作れば送受信ができると思います。
おわりに
WPXクラウドの欠点を補うために、別にメールサーバーを用意する方法でした。作業としては15分くらいで出来ちゃいます。
これで、さらに快適にWPXクラウドを利用できますね。悩んでいる方がいらっしゃったら、なによりです。